(前回のあらすじ)
2010年にぽっちゃりデリヘル『ちゃんこ』を開業した渡辺氏。現在はその輪が広がって、全国で42店舗(2020年4月現在)を展開するフランチャイズ店としておなじみです。今回は風俗店とフランチャイズについて、いろいろとお話を伺いました。
前回の記事はこちら【転落に転落を重ねて一時期は…】
FC展開のキッカケは「皆で幸せに!」
―――さて、『ちゃんこ』といえば、現在FCが42店舗(2020年4月現在)もあります。FC展開をしようと思ったキッカケは?
(渡辺氏)2012年のことですが、その頃新橋店、渋谷店共にピンチは脱しまして…心にゆとりができました。それで地元の同窓会に出席して、近況報告をしたところ、友人が「俺もやりたい」と言ってくれて。ちょうど、その頃に自分に子供が生まれて、ずっとお店にいる生活を変えたかったんですね。簡単にいえば子供と一緒にいる時間が欲しかったです。それと、昔から承認欲求が強かったからでしょうか。何かデカイことをやりたいなと(笑)それと気の合う仲間を稼がせたいじゃないですか?ただ、共同経営は懲りているので(笑)だったらFCかなって。
―――たしかに、共同経営ですと責任のなすりつけとか出てきますもんね。
(渡辺氏)だから、それぞれのお店で稼いで、みんなで幸せになろうぜ!みたいな感じだったんですね。それで最初の一人が稼いで、今度はそれを見た他の同級生も……という感じで輪が広がったんですよ、最初は。FCですから、本部に毎月料金も納めるわけですけど…当時、他にFC展開していたデリヘルさんが毎月30万円のFC料金だったので、だったらウチは半分でいいか、みたいな。この状況に加えて、『渋谷ちゃんこ』の店長だったN氏のIT能力が秀でていて、ホームページ制作がフォーマット化できたことも大きかったです。本当に彼の存在は大きい!おかげさまで2014年からは、一番安定感が出てきた『ちゃんこ』の1本化となりましたから。
―――これから開業する人に向け、フランチャイズで開業する際のメリット・デメリットを教えていただけますか。
(渡辺氏)まずメリットですが、無駄なく最速で黒字化と、複数店舗展開のノウハウがあることです。ブランド力とアクセス力を高めるには、個人店では難しいものがあると思うんです。そのノウハウが身に付きますけど、そのノウハウ自体が日々進化しているので、そこは頭を柔軟にしていただきたいなと。デメリットに関しては、これは本部側の都合になりますが、展開が多くなるほど、希望開業エリアが被りだしたことですね。
『ちゃんこ』は全国制覇を目指します!
―――『ちゃんこ』を運営するにあたって、経営理念や「これは大事」と思っていることは何ですか?
(渡辺氏)真面目で誠実な経営を心掛ける。それが第一です。頑固はだめですね。あとは、お客様とキャストの立場で考えることです。「どうしたら、また遊びたくなる店になるか?」、「どうしたら働きやすくなるか?モチベーションアップできるか?」というところですね。
―――これからの展望はありますか?
(渡辺氏)やはり、全国制覇です!各都道府県に最低3店舗を展開して、全国で150店舗の開業を目指します。またこれまでの自分の経験を活かして、独自ブランドのFC展開をお考えの方へのお手伝いができたらと思います。そして、風俗業界の健全化ですね!その一環として、うちの場合、店舗によっては定休日を設けているところもあります。いわゆる働き方改革ですね!
―――それはありがたいことですよね。休みたくても休めないことが多いですからね、この業界の人は。
(渡辺氏)ある店舗で試験的に定休日を設けてみたところ、売り上げがそんなに変わらなかったし、従業員の立場になるとアリかなって。
―――これから始める方へのアドバイスはありますか?
(渡辺氏)風俗経営は決して楽して稼げるわけではないですが、業務内容自体は難しくありません。資本金300万円で年収1000万のノウハウをお教えします。興味のある方は、ぜひ!
―――本日はありがとうございました。
ちゃんこ 渡辺氏
水商売を皮切りに、さまざまな職業を経験。そして、さまざまな風俗店を開業してきた。現在、ぽっちゃり風俗店の代名詞ともいえる『ちゃんこ』の第一号店を2010年に開業。今では全国に42店舗(2020年4月現在)を展開。2020年4月以降も随時、全国に開店を予定。今後、ますます目が離せない業界人です。
【ちゃんこ】
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